介護業界と言えば、一昔前までは同じジャンルである福祉や医療業界でもなかなかスキルアップできない業界でした。
その理由は、介護報酬が医療などと比べて非常に少なく、介護福祉士などのスキルアップに必要な資格取得のためのサポートを行うことが難しかったり、あまりの忙しさに勉強のための時間を得ることが難しかったからです。
しかし、厚生労働省では、2015年の4月に介護スタッフに対する待遇改善の一環として「介護職員処遇改善加算」という加算を導入しました。こちらの加算は、介護スタッフに対して給与をあげるための加算で、そちらの加算を支給してもらうための要件に「職場環境等要件」があります。この要件は、介護福祉士などの上級資格を得るためのサポートをきちんと行うように求めている要件です。
基本的に、介護福祉士などの国家資格を取得する際には、職場は有給休暇を認めるように求めています。さらに、介護福祉士を取得する際に必要になる費用を介護保険事業者が捻出するとよいことになっているのもポイントです。そのため、介護福祉士を取得しやすい職場環境となってきています。
また、こちらの要件を満たすには、職場内でステップアップしていくための研修を行うことを推奨しています。そのため、職場内の研修が盛んに行われるようになっています。 このような改定を厚生労働省が行なっているので、以前と比べて介護の専門スタッフの専門技術は、以前と比べて比較にならないくらい高いものになってきています。